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母を通さずに見た「デザイナー」という仕事に興味が湧いた

そのままあっさりと退職。フラフラするカンナさんに転機が訪れる。
「パリに留学中の母が電話で「じゃあパリに来たらいいさ」って。返事してないのにチケットが送られてきてよくわからないまま行くことになったわけ。パリに来てる子は私より若いのに夢を持ってる。そんな人達と話すたびに自分の夢ややりたい仕事ってなんだろう?って考え始めて。その時一緒に住む友達のデザインの仕事を手伝うことで母を通さずにデザイナーという仕事を見て意外に面白いなって思ったのがきっかけだった」
沖縄へ戻りデザインの学校へと進んだカンナさんは友人の結婚式がきっかけで旦那様である田仲洋さんと出会う。休みの日には家族で海に行きビールを飲むのが一番のリフレッシュだと言うカンナさん。その表情から幸せそうな様子が目に浮かぶ。同じ仕事をしていると喧嘩も多いのでは?なんて私の無粋な質問にも「喧嘩はほとんど無いよ〜」と笑って答える。そんなナチュラルな暮らしからあの鮮やかな色の洋服達が産まれるのかと思うと妙に納得してしまった。

自分の道を見つけるためにも、自分の気持ちを言葉に出して!

「最近はYOKANGの紅型ってなんだ?って興味を持つ会社や、多少高くてもYOKANGの紅型が欲しいって言ってくれてるお客さんも増えてきた。でも、もっと紅型の良さをみんなに知ってもらいたい」目標に近づくカンナさんの表情には羨ましいほど夢に真っ直ぐに進む決意が表れている。
そんなカンナさんにも最近思うことがある。「話し合ってぶつかることを恐れる人が増えた気がする。色んな人と話すことで何かに気付いたり自分が見えたりすることが多いのに」好きなことを仕事にする大変さとそれを超える楽しさを経験したからこそ伝わるその言葉に私はこれからの自分の仕事や行き方について色んな人に話をしてみよう、と思った。そう話す私をカンナさんは「絶対その方が良いよ」とそっと背中を押してくれた。


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